お知らせ

2021年09月29日

リハガクの代表ってどんな人?へっぽこOTが起業したストーリー

こんにちは!

リハガクの澤田です。

私も含めてリハガクのメンバーはスポーツ好きが多いんですね。これは6年前にメンバーで甲子園に行った時のものです。早く以前のようにスポーツ観戦したいですね。

障害者スポーツにも何度か参加させていただきました。こちらはピッチ入りする際の副代表の久貝です。5年前の写真なんで雰囲気から若さが伝わります。

サッカーという「作業」を通じて障害をもつ子どもたちがイキイキしている姿が印象的でした。

そんな私が、なぜ作業療法士のための研修会事業「リハガク」を始めたのかについて紹介したいと思います。

何もできなかった新人時代

私がOTになったのは今から10年前の2011年です。地元にある回復期病院でOTとしてのキャリアをスタートさせました。

入職して間もないころは本当にどんなことをすれば良いのか分からなくて先輩の真似をする日々でした。

特に情熱を持ってOTをしていたわけではなく、自己研鑽もせずに臨床を送る日々でした。

全く学ぶこともしなかったので本当にひどい作業療法をしていたと思います。

患者さんのやりたい「作業」を聞くこともせず、とりあえず麻痺のある上肢にアプローチ、半側空間無視があるから左側へ注意を促すアプローチといった介入をしていました。

今思えばめちゃくちゃセラピスト中心の介入だったなあと思いますし、患者さんに申し訳なかったなと反省しています。

はじめて勉強会へ参加

そんな日々を過ごしていた時に先輩から一緒に研修会に参加しないか誘われたんですね。

その時は(OTになってからも研修会とか行くんだ)とちょっと驚いたのを覚えています。

そしてもう一つ驚いたのがその研修会に参加するのに参加費が必要だったことです。

療法士になってからもお金を払ってまで勉強することにかなりの衝撃を受けたのを覚えています。

それでも先輩に誘われたし一回行ってみようかなと研修会に参加したんですね。

その時の勉強会のテーマが「半側空間無視について」でして、ちょうど担当している方に半側空間無視の方がいたのも参加した理由の一つでした。

研修会に参加してみて、こんな風に考えてアプローチするのかと驚き、自分がいかに何も考えずに介入していたのかが分かりました。

当時の私は、机上の左側に置いたお手玉や輪投げなどを探してもらう課題ばかりしていました。

研修会で話していた「半球間抑制」「感情と無視の関係」「体性感覚の重要性」「SLFⅡについて」当時の私には分からないことばかりでした。正直言うと、頭頂葉の機能についてもほとんど知りませんでした。

研修会参加後に実際に学んだことを実践すると、やっぱり普段より効果がでたんですね。患者さんがよくなる喜びもありましたが、何より学んだことで自身の成長を実感できたのがとても嬉しかったのを覚えています。

その後は気になることや分からないことがあると週末に研修会に参加するといった日々を数年送りました。当時は研修会参加する費用よりも交通費が高いこともあったり大変でしたね。今は大体オンラインで行えて便利ですよね。

OT向けの研修会の少なさに気付いた

研修会に参加するようになってあることに気付いたんですね。

それは作業療法士向けの研修会の少なさです。民間の研修会団体が行っているセミナーはほとんどPTが講師でOTが講師しているのはかなり少なかったです。

ADLについて研修会に参加した際もPTが講師で驚きました。

私個人としてはやっぱりOTはOTから学ぶことが大事だと思うんですね。ここの気持ちは今でも強く持っています。

そこで2014年にOT3名で作業療法士向けの研修会団体「リハガク」を作りました。

当時の私がそうだったように、「学ぶことでクライエントの生活が豊かになる」「療法士も自信がつき臨床が楽しくなる」こんな経験をするOTが増えれば良いなと思い始めました。

主に関西と岡山(メンバーに岡山出身者がいたから)で開催していたのですが、最初のころは参加者2名とかもありました。会場費だけで赤字でしたね。

徐々に知名度も上がっていき、開催場所も関西、広島、岡山、愛知と広がり、参加してくれる人も多くなっていきました。初めて100名近くの参加者が集まった時は凄く嬉しかったのを覚えています。

新型コロナ流行後は開催していませんが立ち上げてから累計で5000名の療法士に「リハガクセミナー」に参加してもらいました。

2021年の5月にオンラインでも作業療法士が学べて成長できる「リハガクオンライン」をリリースしました。

おわりに

私をはじめとするリハガクのメンバーは特別優秀な人間ではありません。

リハガク立ち上げから壁にぶち当たってばかりです。(今もぶち当たっています)

しかし、講師の先生をはじめ多くの方に支えられながらなんとかやってこられたという印象です。

皆さんも臨床で悩んだり苦しいこともあると思いますが、その際は周りにいるだれかを頼ってみてください。

もしOTとしての臨床での困りごとがありましたら「リハガクオンライン」も試していただければと思います。

みなさんが作業療法士として楽しく、やりがいをもち、活躍できますように。

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