2023年08月23日
認知症の方の睡眠状況把握してますか?
日本の高齢者は年々増加しており、それに伴い認知症になる方も増えています。
2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予想されています。
セラピストが認知症を持つ方と関わる機会は、今後より一層増えることでしょう。
今回は認知症者の睡眠の特徴、生活リズムを整えることの重要性についてまとめてみました。
認知症者の睡眠について
睡眠は人間が生きていく上で必要不可欠なものです。
睡眠不足はがんや高血圧、うつ病、認知症などの発症リスクを高めるとも報告されています。
また、睡眠不足になると注意力や判断力の低下なども招きます。
認知症の方が睡眠不足になれば、認知機能も働きにくくなり、ADLにも支障をきたします。
注意力が低下することで転倒などのリスクの増加も考えられます。
担当されている認知症の方の睡眠状況を把握していますか?
もし、今まで確認をしたことがないという療法士は、今後気にかけるようにしてみてください。
バランス訓練や筋力訓練を行うよりも、睡眠状況を把握し介入するほうが転倒予防につながるかもしれませんよ。
重度認知症者ほど午睡時間が長い?
認知症の重症度により1日の休息・リズムは異なると報告されています。
軽度認知症者は日中に起き、夜間に眠るというリズムを保てている方も少なくはありません。
しかし、重度認知症者は日中に眠る時間が長くなり、生活リズムが崩れる方が多い特徴があります。
そのため、1日の生活スタイルや過ごし方を支援することが重要なポイントとなります。
睡眠の評価について
睡眠状況を知るための評価法もいくつか存在します。
代表的な睡眠評価法をまとめてみました。
【評価名】 | 【特徴】 |
睡眠質問紙 | 〇短時間で簡易に実施可能 〇患者負担が少ない |
睡眠観察評価 | 〇患者負担がない 〇その時々の状態が把握できる |
睡眠日誌 | 〇日々の変化を把握できる 〇家庭環境での習慣が分かる |
ライフスタイルアプローチについて
対象者ごとに生活パターンや活動を提供し、1日の生活を支援するライフスタイルアプローチという介入方法があります。
日中お昼寝が多く、夜間眠れない方に対し、支援者側で1日のスケジュールを決めて、日中の活動時間を増やすという介入方法です。
対象者の趣味や生活歴などの情報を基に、どういった活動が良いか考えることが重要となります。
また、夜間眠れない方には睡眠寝具の調整などの環境調整も有効となる場合があります。
例えば入院して病院のベッドでなかなか眠れなくなった方に対し、普段家で眠るときに使用していた枕に変えてもらことで睡眠状況が変化するなどです。
認知症者の睡眠状況を支援できる療法士になりたい方は
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