2023年06月24日
【脳卒中リハビリテーションに困っている療法士だけ読んでください】
脳卒中後の患者さんのリハビリで困っている方は自分がどこで躓いているのか整理する必要があります。
今回は、脳卒中の方のリハビリテーションを、どんな風にすすめれば良いのか分からない方のために、学ぶべきポイントについてまとめてみました。
勉強したいけど、何から学べば良いのか悩んでいる方は参考にしてみてください。
脳機能に対する知識は必須
まずは脳機能について学ぶことが大切になります。
脳の機能がよく分かっていないのに、脳卒中患者さんのリハビリテーションをすることは、車がどういう仕組みで動いているのか知らないのに、修理しようとしているのと同じです。
脳卒中によりリハビリテーションを受ける方は、脳になんらかの損傷を受けたことで、様々な症状が出現します。
各症状について理解するためには、まず脳機能についての知識が必要となります。
「なぜ、運動麻痺が出現しているのか?」
「なぜ、左空間へ注意が向きにくいのか?」
「なぜ、いつも同じ失敗を繰り返すのか?」
こういった症状を理解するためにも、まずは基本的な脳機能について学んでみると良いかと思います。
「でも、脳機能の何から勉強したらいいんだろう?」
と疑問を持つ方もいるかと思います。
まずは「前頭葉」と「頭頂葉」の機能から学ぶのが良いかと思います。
前頭葉と頭頂葉は、脳の中でも認知的な制御や行為との関わりが深く、脳卒中患者さんのリハビリテーションを行う上では知っておくべき部位となります。
CVA後の運動麻痺の回復を目指す上でも、高次運動・感覚野などの機能を有する【前頭葉】と【頭頂葉】の機能についての知識は必要不可欠なものである考えられます。
また、半側空間無視や注意障害など病態の理解が難しい高次脳機能障害を有する患者さんを担当することも少なくないと思います。
それらの症状は、脳の機能局在で考えると【前頭葉】と【頭頂葉】に深い関わりを持っていることが証明されています。
「脳の機能ついて学びたい!」「今より質の高いセラピーを提供できる療法士になりたい!」
そんな風に思った方は、リハガクオンラインで学べる「脳の機能解剖シリーズ」をぜひご視聴ください。
運動麻痺のメカニズムを理解していますか?
運動麻痺のメカニズムを理解できていない方も多いのではないでしょうか?
例えば、脳卒中後に筋緊張が亢進するのはなぜか?説明できますか。
説明できる方は、問題点や介入方法も分かっていると思います。
もし、説明できない方は少し勉強したほうがいいかもしれません。
筋緊張が高いから、とりあえず筋肉をストレッチしている。
一時的に緊張は落ちるけど、次の日にはもとに戻っている
↑こんな経験をして悩んだことはありませんか?
介入効果を高めたい方は、まずは運動麻痺のメカニズムについて学ぶ必要があります。
メカニズムが理解できれば、ROM訓練や筋肉のストレッチでも、少しの工夫で介入効果は変わります。
ROM訓練で気を付けるポイントについては、こちらの動画で実技を交えて詳しく解説しているので、参考にしてください。
高次脳機能障害の評価・介入で悩みませんか?
高次脳機能障害がある方のリハビリテーションで悩むことはありませんか?
特に新人療法士は介入が難しいと感じることが多いかと思います。
「なぜこんな症状がでるのか?」「どんな評価をとればいいのか?」「どんな介入方法があるのか?」
など、人により悩んでいる内容も異なるのではないでしょうか?
まとめて全てのことを学ぼうとすると、難しく感じるのではないでしょうか?
「関連する脳部位について」「メカニズムについて」「評価方法について」「アプローチ方法について」と細分化し、自身が学びたい内容や、知りたい内容から学んでいくと良いかと思います。
最終的には全てを学ぶことで、評価から介入までをスムーズに行うことができる療法士になれるのではないでしょうか。
リハガクオンラインでは、高次脳障害に関するコンテンツも多数掲載しております。
コンテンツを「脳部位について」「評価について」「メカニズムについて」「アプローチ方法について」と細分化しているので、知りたい内容を重点的に学ぶことができます。
まとめ
脳卒中後遺症を持つ方に対し、効果的なリハビリテーションを提供するためには、療法士自身が学び、スキルアップするしかありません。
しかし、技術や知識はすぐに身につくものではありません。
少しづつコツコツ学ぶことで、患者さんや同僚からも頼られる療法士になれるのだと思います。
リハガクオンラインはそんな風になりたい療法士をサポートします。
是非、一緒に成長してみませんか?