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2023年05月12日

痛みの評価まとめ

痛みを訴える患者さんを担当したときに痛みの評価はとりますか?

「とっていない」「とりたいけど、どんな評価があるのか知らない」

今回は、「痛みの評価ってどんなものがあるのか知りたい」方の悩みを解決する内容となっております。

痛みの強度の評価について

まずは、痛みの強度を知るためにとる評価について紹介します。

【Visual Analogue Scale】

Visual Analogue Scaleは痛みの強度の評価では有名なものになります。

VASと略して呼ばれることが多く、長さ10cmの黒い線(左端が「痛みなし」、右端が「想像できる最大の痛み」)を患者さんに見せて、現在の痛みがどの程度かを指し示す視覚的なスケールです。

【Numerical Rating Scale】

Numerical Rating Scaleは、0~10までの11段階に分けて評価するスケールです。0が痛みなしで、10が想像できる最大の痛みとして、現在の痛みがどの程度かを指し示す段階的スケールです。

【Verbal Rating Scale】

Verbal Rating Scale(VRS)は数字で判断するのが難しい方などに使える評価スケールです。

0:痛くない、1:少し痛む、2:かなり痛む、3:耐えられない程痛む、の4段階で答えてもらう段階的スケールです。

Face Rating Scale(FRS)

Face Rating Scaleは笑顔の顔や歪んだ顔など、痛みの強さを表情によって判定する方法です。

認知面が低下している高齢者や小児において数字などでの評価困難な場合に、使われています。

痛みの性質の評価について

痛みは多面性があり、様々な要因が関わっています。

痛みの性質を評価することも重要となります。

痛みの性質の評価には以下のようなものがあります。

【短縮版マクギル疼痛質問表】

短縮版マクギル疼痛質問票では、「ズキンズキンする痛み」「鋭い痛み」「重苦しい痛み」など異なる痛みの種類や関連する言葉が並べられています。

それらを0から10までの11段階で評価します。

短縮版マクギル疼痛質問票では「気分が悪くなるような」や「恐ろしい」などの言葉もあり、それらを評価することで身体的要因以外の関与も評価することができます。

その他の痛みの評価

痛みは多面性があり、破局的思考の評価や不安‐抑うつの評価が必要となることもあります。

痛みの評価についてもっと知りたい方は、リハガクオンライン内のこちらの動画もオススメです。

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