2023年04月24日
【上肢運動麻痺】アプローチの引き出し増やしたくないですか?
上肢運動麻痺患者さんの訓練でこんな風に思ったことはないですか?
「どんな介入をすれば良いんだろう」
「毎回おんなじ訓練ばかりしてしまっているな」
「日に日に痙性が高くなっているけど、これって介入が悪いからかな?」
もし、こんな悩みがある方は今回の記事を参考にしてみてください。
上肢運動麻痺介入で重要なポイント
上肢運動麻痺の介入で、麻痺側上肢の筋出力を高めようとしすぎていませんか?
麻痺側上肢をとにかく動かすトレーニングばかりしているセラピストは、一度介入を見直したほうが良いかもしれません。
過度に筋出力を求めると、痙性が高まるなど逆に悪化させる可能性もあります。
上肢運動麻痺のリハビリで重要なポイントは「筋出力調整をトレーニングする」ことです。
卵を持つときに思いっきり握る人はいないですよね?
割らないように優しく握ると思います。
物の素材や形状などによって適切に筋出力を調整することが重要となります。
では、筋出力調整のトレーニングはどうすればいいのでしょうか?
筋出力調整トレーニングで重要なこと
筋出力調整トレーニングで重要となるのが【知覚】になります。
卵を割らないように持つなど、物によって適切な筋出力調整をするためには、まずは物を知覚する必要があります。
【知覚の例】
【硬さ】 | 硬いのか?柔らかいのか? |
【素材】 | ざらざらなのか?つるつるなのか? |
【重さ】 | 軽いのか?重いのか? |
【温度】 | 熱いのか?冷たいのか? |
ただ単に運動するのではなく、知覚と運動の相互関係意識するのが重要なポイントです。
物品操作訓練をするときやROMexするときにも、【知覚】を意識すると訓練効果が変わるかもしれません。
アクティビティを用いた筋出力調整トレーニング
アクティビティを用いた筋出力調整トレーニングを知りたくないですか?
道具それぞれに特徴があるので、アクティビティを用いることで介入効果が高まります。
また、介入の引き出しが増えることで、課題慣れ対策にもなります。
毎回、同じ訓練ばかりしていると、患者さんも慣れてきて、訓練効果は下がってしまいますよね。
リハガクオンラインで「アクティビティを用いた上肢運動麻痺のアプローチ動画」を新規追加しました。
アクティビティを用いた訓練動画が盛りだくさんなので、一度視聴してみてくださいね。
各動画【訓練のポイント】【どのような対象に用いるのか?】【注意点や段階付け】など丁寧に解説しています。
動画視聴後すぐに実践できるので、明日からの臨床が変わりますよ!
【体性感覚への注意を応用したROM訓練】
ROM訓練をただ単に関節可動させるだけでなく、知覚の要素を入れることで運動麻痺へのアプローチとなります。
具体的な声掛けや方法について実技を交えて解説しています。
10分で視聴できる動画なので、動画学習が苦手な方でも無理なく学べるかと思います。
【ペットボトルを用いた上肢訓練】
ペットボトルを用いて筋出力調整するトレーニングの紹介です。
動画では、課題のポイントや段階づけについても分かりやすく解説しています。
こちらの動画も10分で視聴可能です。
【デュアルタスクを用いた介入】
肩甲骨周囲や肩関節の安定性を高めたい方に対するアプローチ方法になります。
アプローチのポイントや注意点、段階付けについても丁寧に解説しています。
こちらの動画は5分で視聴できます。
今回紹介した動画以外にも「タオルワイピング」「ダイナミックタッチ」「手袋」「おはじき」「ジップロック」「ジッパー」「スプレー」「洗濯ばさみ」「カード」「お手玉」など様々なアクティビティを用いたアプローチ動画を掲載しています。
リハガクオンラインを活用して、一歩成長したセラピストになってみませんか?