2023年02月06日

高次脳機能障害の介入ポイント-神経心理ピラミッドについて-

CVA後遺症により、高次脳機能障害を呈する方を担当する機会は多いのではないでしょうか？

「高次脳機能障害者の支援や介入ってどうすれば良いの？」「機能訓練をするけど、高次脳機能障害の影響で訓練がすすまない」といった悩みはありませんか？

そんな方のために、「神経心理ピラミッド」といった考え方について簡単に紹介したいと思います。

神経心理ピラミッドを知れば、高次脳機能障害介入のヒントが見つかるかもしれません。

神経心理ピラミッドについて

神経心理ピラミッドとは、「認知機能は階層性になっており、下の機能がその上にある全ての機能に影響を与えている」といった考え方です。

図はニューヨーク大学医療センター・Rusk 研究所の神経心理ピラミッドを改変したものです。

こちらの図であるように「注意力、集中力」の下層には「抑制と発動性」や「覚醒、警戒態勢、心的エネルギー」があります。

そのため、傾眠傾向やモチベーションの低い方に注意機能訓練を行っても効果は得ずらいと考えられます。

そういった方には、まずは覚醒レベルをあげる介入から行うと良いかもしれませんね。

今行っている認知機能訓練の難易度は高いかもしれない。

と感じる方は「神経心理ピラミッド」を参考にして、一つ下層の訓練から行ってみてはいかがでしょうか？

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こちらの「リハビリテーションにおける注意障害の概要と分類」では、先程紹介した神経心理ピラミッドについても詳しく解説しております。

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